「緩和医療＝終末期」と思っていませんか？
緩和医療とは、病気の時期にかかわらず、重い病を抱える患者さんやそのご家族一人一人の身体と心の様々なつらさを和らげ、治療を継続できるよう、また、ご自分らしい生活を送れるようサポートする医療・ケアとされています。
がん療養中は、痛みや吐き気、食欲低下、息苦しさ、だるさなどの体の不調、気分の落ち込みや絶望感などの心の問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。これらの問題はがんの療養の経過中、程度の差はあっても多くの患者さんが経験します。
がんの診断を受けた方とそのご家族を対象に、体や心の苦痛など、がん診療の過程で経験する様々な苦痛に対して、一緒に考え、支援していきます。
当院ではがん治療や経過観察のため通院をされている方の症状緩和や入院相談を行っています。まずは主治医にご相談ください。入院中の方は緩和ケアチームが対応いたします。
また、他の医療機関にかかっておられるがん患者さんの入院相談を行っています。治療に関しては、引き続きかかりつけの医療機関への受診をお勧めいたします。入院相談をご希望の場合は、あらかじめかかりつけの医療機関へご相談ください。
がん・悪性腫瘍の治療が困難となった患者さんの苦痛を和らげ、最期までご自分らしく過ごしていただくことを目的として治療やケアを行うところです。
患者さんの身体の苦痛（痛み・吐き気・息苦しさ・身体のだるさなど）や、ご家族を含めた心の苦痛（不安・不眠・抑うつなど）を軽減することで、ご家族との時間を大切にしながら人生を全うできるようサポートいたします。
当院緩和ケア病棟は、藤田保健衛生大学外科・緩和医療学講座の3番目の緩和ケア病棟として2012年4月に開設されました。七栗サナトリウムとも連携をとりながら、心と身体に優しい緩和医療を提供させていただきます。
