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各科部門紹介 脊椎センター

「脊椎センター」とは

 脊椎とは首(頸椎)、背骨(胸椎)、腰(腰椎)からできており、体を支える働きと、脳と体を結ぶ情報路である神経がその中に通っています。
 加齢による脊椎の変形などで、痛みや手足のしびれなどといった様々な症状を引き起こします。それらの症状を的確にかつ迅速に診断し、適切な治療を行うことを目的に脊椎センターを設立しました。

特色

1.脊椎の病気による症状

1)腰が痛い、首が痛い、背中が痛い(1か月以上続く痛み)
2)手足がしびれる。お尻から足に痛みが走る。首から腕に痛みが走る。
3)歩くと足の痛みやしびれが強くなり、長く歩けない。
4)箸の使用や字を書くのが下手になった。
 などが代表的なものです。これらの症状の多くは脊椎の障害およびそれによって生じた神経の症状です。詳しい検査による正しい診断をうけられることをお勧めします。

2.脊椎の詳しい検査


M R I  レントゲン検査ではわからない、脊椎の中を通る神経の状態の正確な把握が可能であり、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症や頸椎症などの診断に有効です。
 また、圧迫骨折や癌転移など骨の状態も正確にわかります。当院では高精密な画像が得られ県内で数台のみ稼働して いる3T-MRI(Phillips社製)と差新バージョンの1.5T-MRI(GE社製)の2台が導入されており、迅速な診断が可能で、緊急などの撮影 も相談させていただいています。
C T  骨の形態を正確に診断することに優れた検査で、靭帯骨化症、骨折の診断に有効です。任意な角度に画像を作成する事が可能なため、手術などの計画を立てるのに有用で、脊髄造影検査(造影剤を用いて、脊椎の動きによる変化を調べる)と併せて行うことが多いです。
 当院では320列ADCT(東芝製)と16列MDCT(GE製)の2台のCTが導入されており、非造影の3次元画像の作成や緊急などの撮影も即時可能となっています。
レントゲン検査
(機能撮影)
 首や腰は小さな骨がいくつか集まってできているので、しなるように動きます。
 首や腰を曲げたり、反らしたりしてレントゲン検査をすることで、動いたときの骨のズレなどをみるのに有効です。
骨塩定量  骨粗鬆症の診断に有効な検査です。
 当院では手首や踵ではなく、腰・股関節での骨塩を測定することが可能であり、診断や治療効果の判定に有効です。
ABI/TBI  足の動脈の血流を調べる検査です。
 足の動脈の血流が悪いと足のしびれや痛みの原因となります。足のしびれが神経によるものかの判断に有効です。

 以上の詳しい検査と通常とレントゲン検査を組み合わせて正確な診断を行います。その上で、どのような治療法があるかを説明いたします。
 正しい診断をすることで的確な治療を決めることが可能となります。

3.脊椎の治療


保存的治療  お薬、コルセット、リハビリなどで治療するものです。
 当院では開業医の先生と連携し治療しています。他にはブロック注射と言われる、神経近くに痛み止めを打つ治療もあり、当院では椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの方に行っています。
手術療法  保存療法で症状が改善しないときや症状が強いときで、検査の結果により手術で良くなる可能性が高い場合は手術をお勧めしています。
 神経の通り道である脊柱管を広げるために骨を削ったり、骨を固定する手術が多く行われています。
 当院では患者さんの負担を少なくする低侵襲手術を心がけています。
 腰部脊柱管狭窄症や頸椎症などでは入院期間は2~3週間で、手術後2日目から車椅子や歩行訓練を開始しています。
内視鏡脊椎手術  腰部椎間板ヘルニアの方に対して行っています。約2cmの切開で内視鏡を用いて行う手術です。
 術後の痛みが少なく、手術翌日より歩行が可能となっています。入院期間も短く、最短4日間の入院となっています。
 当院では平成22年からこの内視鏡手術を導入しており、安定した成績を修めています。
 中南勢・東紀州地域では当院が最初に導入し、手術数も最も多く行っています。



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