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血液疾患は難治性で治療が長期間にわたる場合も多く、更に悪性疾患の治療の際には色々な副作用のある抗癌剤を複数組み合わせて使用します。このため患者さんご本人はもちろん、ご家族の方にも、検査や治療に対するご理解が得られ十分に納得していただけるよう、また治療に伴う副作用が見られた場合はいち早く適切に対応できるよう、病棟薬剤師や看護師など各専門スタッフと緊密に連携したきめ細かなチーム医療を心がけています。
血液内科では、血液成分の赤血球、白血球、血小板や血液凝固に関係する蛋白質に異常を来たす病気などを扱っています。具体的には材料不足や赤血球が壊れて起こる各種の貧血、骨髄の造血機能の障害による再生不良性貧血・自らの血小板を壊してしまう特発性血小板減少性紫斑病といった厚生労働省指定の難病、また骨髄異形成症候群、急性・慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性疾患等を治療対象としています。
このうち重症の再生不良性貧血や多くの血液悪性疾患の治療中には白血球（特に好中球）が著しく減少し、病原菌に無防備な状態に陥ってしまします。これに対して当院では感染を予防する目的で水平層流式簡易型無菌装置（class100 6台保有）、簡易無菌室を備え随時使用しています。
また必要に応じて三重大学を始めとした県内各血液疾患専門施設へもご紹介しております。
