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各科部門紹介歯科口腔外科、口唇裂・口蓋裂センター、口腔ケアセンター

施設認定

日本口腔外科学会指定研修機関
地域歯科診療支援病院歯科
自立支援(育成医療)指定医療機関(口腔に関する医療)
日本口腔ケア学会認定口腔ケアセンター
口腔顔面神経機能学会認定施設

特色


写真1(手術中写真)
 歯科口腔外科では外来通院治療ならびに入院治療を行っています。歯科口腔外科の2次医療機関、基幹病院として開業医の先生方との連携を取りながら、地域医療への貢献を目指しています。親知らず(智歯)、埋伏歯の抜歯、お口の中にできた悪性腫瘍(がん)、良性の腫瘍、口唇口蓋裂、外傷(交通事故や転倒等による骨折、歯の脱落等)、炎症(虫歯や歯周病が原因で腫れて痛い)、顎変形症(顎の形の問題でうまく噛めない)といった顎やお口の疾患に外来治療、手術を行っています。
 虫歯や歯周病といった一般的な治療も行っています。最近では脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、高血圧症、骨粗鬆症、腎不全等の全身的な病気のある患者さんが増えており、このような患者さんでは院内、院外の内科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科等と連携を取りながら治療に取り組んでいます。


舌がん(写真2)

上顎歯肉がん(写真3)

口唇裂・口蓋裂センターのご案内

 歯科口腔外科には大阪大学第一口腔外科にて研鑽を積んだ口腔外科医が在籍しています。大阪大学第一口腔外科は日本国内において最も早くから口唇裂・口蓋裂の治療に取り組んでおり、およそ50年の歴史があります。

 口唇裂・口蓋裂のお子様を出産されたお母様やご家族は、治療や育て方に大きな不安をお持ちになることでしょう。口唇裂だけ、口蓋裂だけ、口唇裂と口蓋裂の両方、さらには片側だけ、両側などと症状は様々ですが、お子様が将来にどのような治療が予定されるかをお伝えし、適時に対応させていただくことでお母さま、ご家族の不安をなくし、お子様の幸せにつながると信じます。

 口唇裂・口蓋裂のお子様を出産直後、あるいは出産前にお母様とご家族にこれからの治療の説明、出産直後には哺乳指導を行わせていただきます。生後3ヵ月頃に行う口唇形成術(唇の手術)、1歳前後に行う口蓋形成術(お口の中の手術)などの手術治療、言語治療(言葉の治療)といった大阪大学第一口腔外科と同様の治療を行います。矯正治療(歯並びの治療)は当科よりご希望の矯正歯科医院をご紹介させていただいています。

 乳児期や幼児期の手術は松阪中央総合病院小児科に入院し、当科が手術を行います。この頃の手術は、大阪大学第一口腔外科の古郷幹彦教授が行います。口腔外科医のみならず松阪中央総合病院の小児科医師と入院中の管理を行わせていただきます。大きくなっても歯並びを良くするための手術、言葉を良くするための手術、お鼻やお口の修正の手術が必要なお子様は当院口腔外科にて入院、手術を行わせていただきます。

下に示す症例1の左側の写真は、生後5日目に受診した「片側性(右側)口唇口蓋裂」の赤ちゃんです。これからの治療の説明、Hotz床の作製(ホッツ、ミルクを飲みやすくするためのお口の中の装置)、哺乳管理を当科で行って、生後3ヵ月時に松阪中央総合病院小児科に入院し「口唇形成術」(唇の手術)、生後1年時と生後1年6ヵ月時に「口蓋形成術」(お口の中の手術は2回に分けます)を行いました。右側の写真のようにすくすくと育ち、2歳になった今はとても可愛らしい笑顔を見せてくれます。

症例1:手術前
症例1:手術後

 症例2の左側、上下の写真は、「お鼻の形を治して欲しい」と受診された中学生です。当院口腔外科に入院し、「口唇・外鼻修正術(口唇とお鼻の形を整える手術)」を行いました。右側の写真のように、平べったい形だったお鼻の形が良くなり、本人だけでなくご両親も満足いただけました。

症例2:手術前
症例2:手術後

 生まれたばかりの手術を予定している小さな我が子を抱いて、遠くの病院を受診するお母様、ご家族は大きな不安があるでしょうし、入院中にお見舞いがなく寂しい思いをするご家族もいらっしゃるでしょう。幼い兄弟、姉妹がいれば遠方の病院での入院治療は困難なご家族も多いのではないでしょうか。乳児期、幼児期の治療が終わったお子様の中には、病院が遠方なために以後の通院ができない、治療が中断となっているお子様もおられるのではないかと思います。そんなことから生まれてすぐの哺乳指導から高校生頃の歯科矯正治療までおよそ20年におよぶ口唇裂・口蓋裂治療は地元で行うべきでしょう。その様な思いから、口唇裂・口蓋裂治療に研鑽を積んだ口腔外科医が在籍する当科にて、大阪大学第一口腔外科、松阪中央総合病院との協力を得て、口唇裂・口蓋裂治療に取り組んでいます。

 口唇裂・口蓋裂治療の取り組みを開始してまだ数年のため、当科で治療を行ったお子様たちは小さなお子様たちばかりですが、私たちは口唇裂・口蓋裂の治療を行って、自信をもって社会へと旅立った患者さんをたくさん見てきました。私たちは口唇裂・口蓋裂は治るものと信じています。


対応疾患

 虫歯、歯周病、義歯作製などの一般的な歯科治療も行います。口腔外科としては、下記の表にある疾患に対する治療を行っています。当科では保険適応の治療を行っていますので、保険適応でない治療(インプラント、保険外の義歯など)は、例外はありますが基本的に行っていません。

分類 疾患名など
歯と周囲組織の外科 抜歯(智歯・埋伏歯)、歯の再植・移植、歯根端切除、歯肉増殖症
口腔腫瘍 悪性腫瘍(がん)、良性腫瘍(血管腫、線維腫、脂肪腫)
先天異常 口唇口蓋裂、舌小帯短縮症、上唇小帯短縮症
外傷 下顎骨・上顎骨・頬骨・歯槽骨の骨折、口唇や顔面の裂傷、歯牙脱臼、歯牙破折
炎症 智歯周囲炎、歯肉膿瘍、顎骨周囲炎、顎骨骨髄炎、蜂窩織炎、上顎洞(副鼻腔)炎
顎変形症 下顎前突・後退、上顎前突・後退、左右非対称
嚢胞 顎嚢胞、ガマ腫、粘液嚢胞
顎関節疾患 顎関節症、顎関節脱臼
口腔粘膜疾患 口内炎、潰瘍、白板症、扁平苔癬、カンジダ症
唾液腺疾患 唾石、唾液腺炎、腫瘍
睡眠時無呼吸症 口腔内装置の作製
構音障害 ことばの治療



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